中国で新幹線(高鉄)を予約するなら?アリペイから簡単!乗車方法に注意【中国生活アプリ利用マニュアルその3】
中国への渡航者が増える中で、ジョイテルサポートセンターへも多数の問い合わせをいただいています。
その中でも多くの問い合わせをいただいているのが「中国携帯電話番号」と「中国生活に必要な中国アプリ」に関する利用についてです。
前回好評の「中国で出前を頼むなら?」「中国で映画スラムダンク・すずめの戸締りを見に行きたいなら?」に引き続き、中国生活アプリ利用マニュアルをお届けします。
今回は「中国で新幹線(高鉄)を予約するなら?」です。
数年前までは街中にチケット発売所があり、その窓口にパスポートを提示して便名を伝えれば新幹線の予約とチケットの発券が受けられました。
しかしながら今ではスマホアプリの発達により、スマホでチケットを購入するのが当たり前となり、そのような発売所はほぼ全て閉鎖されています。
スマホを持たない人はどうするのか?等という声はまったく見向きもされてはいないようです(中国的には、スマホの利用なんて簡単なんだから四の五の言わず全員使えばよいでしょうということなのだと思われます)。
もちろん新幹線の予約も簡単・便利です。
ここではお支払いアプリ・アリペイ(支付宝)の中から予約して支払いまで完了させる流れを紹介します。
また、日本人を含む外国人が実際に駅で新幹線に乗車するには、中国人の手続きとは若干異なります。
現地の駅で迷わないように乗車までの流れについても簡単に解説します。
新幹線の予約はアリペイと連携した火车票机票(12306)を利用
新幹線の予約は新幹線の公式サービスである「12306」を利用します。
この12306サービスを利用するための方法は幾つかありますが、ここは日本人にも馴染みがあるアリペイと連携させて使ってみましょう。
本アプリを使う前提として、アリペイ(支付宝)が利用できることが前提です。
アリペイ(支付宝)の利用方法は以下記事を参考にお願いします。
【中国で日本人出張者もすぐに使える】現金チャージ済アリペイが利用できるスマホを480RMBでレンタル
【中国渡航者お悩みNo.1】中国渡航者が支付宝(Alipay)を利用するには?銀行口座不要!中国携帯電話番号が必須
まずはアリペイと「12306」の連携が必要です
アリペイ(支付宝)を立ち上げます。
アプリの言語が英語の場合は「Transport」、中国語版なら「出行」と記載されているアイコンがありますのでこれをクリックしてミニアプリを立ち上げます。
12306へのリンク画面が表示された後、中国携帯電話番号によるショートメッセージ認証が必要となります。
ここがポイントです。中国における様々な活動のためには中国携帯電話番号が必要となります。
これらの認証を完了させると12306のメイン画面が表示されます。
12306では新幹線(高鉄)や航空券の予約も可能です。
新幹線の予約は簡単です!出発駅・到着駅・日付を選んで一覧を表示
12306そのもののユーザーインターフェースは、日本人にも馴染みがあるものでしょう。
乗車駅と行き先の駅、日付を選ぶとその該当の日に乗車可能な新幹線(高鉄)の一覧が表示されます。
ここでは乗車駅に「上海」、行き先に「杭州」を選択しました。
この「杭州」を含む駅、ここでは「杭州東駅」や「杭州南駅」等が一覧に表示されているのがわかります。
上海市でも杭州市でも大都市であれば複数の乗車駅がありますので、間違えないように選択することが重要となります。
ここで乗車する新幹線(高鉄)と席を選択して予約に進むと、初回は本人情報の登録が必要となります。
日本であれば新幹線でも匿名で乗車することができますが、中国ではそれはできません。
正確なパスポートに記載の情報を登録する必要があります。
後述しますが、駅構内に入る際等に係員による本人確認が行われるためです。
この予約方法ではお支払いアプリ・アリペイ(支付宝)との連携を最初に行うため、料金の支払いもスムーズに完了します。
駅に着いたら?日本人を含む外国人は少しだけ手続きが異なります
予約が完了したら新幹線の駅に行きましょう。
乗車までの流れも日本とは少し異なります。
①駅構内に入る前に入口で荷物検査と身分証の確認
②駅構内でチケットを発券
③待合室で新幹線(高鉄)到着直前まで待つ
④改札&乗車
上海の虹橋駅等大きな駅では構内に入る際にも身分証の提示が必要となります。この場合も日本人は中国人が並ぶ列とは別になります。通常はゲートが並ぶ場所の一番端に係員がいますのでそこに並んでパスポートを見せれば入れます。
小さめの駅ではこの手続きが無い場合もあります。
次にチケットの発券です。
現地の中国人は自身の身分証がチケットの代わりとなり、駅の入口や改札でも身分証カードをゲートの読み取り機にかざすだけで通ることができます。
日本人を含む外国人はそれができません(ゲートがパスポートに対応していない)ので駅構内でチケットを発券してもらう必要があります。
以前は中国人も駅の窓口でチケットを発券していたので長蛇の列ができて20~30分はかかっていたのですが、今ではそれほどではありません。
窓口でパスポートと予約画面を表示させたスマホを渡せばチケットを発券してくれます。
注意点としては、このチケット発券窓口が駅構内とは別の場所にある場合が多いようです。
日本人が最も多く利用する「上海虹橋駅」は駅構内にその窓口がありますが、「上海駅」「蘇州駅」「杭州駅」その他の地方の駅等ではいずれも構内に入る前にチケットを発券してもらう必要があります。
まずは駅構内に入る前にチケットを購入する場所を探してみましょう。
改札時も日本人を含む外国人はチケットとパスポートを係員に見せて処理をしてもらいます。
また、チケットは領収書代わりにもなりますので、降車時の改札でも駅員に渡さずにもらっておくのがよいでしょう。
(これらの改札では場所によってなのか機器の進化によってなのかはわからないのですが、処理の仕方が異なる場合があるようです)
とにかく迷ったら駅員にパスポートを見せれば、彼らもすぐに外国人向けの処理をしてくれますので安心してください。
そして最後に実際の乗車です。
中国の新幹線(高鉄)は、乗車の15分前までホームには入れません。ホームに通じる改札前の待合室で待つ必要があるのが通常です。
時間になれば改札前の案内板の表示が変わり、待っている人が行列を作りますのですぐにわかります。
その後の実際の乗車は日本の新幹線と同じです。
ゆっくり新幹線(高鉄)の旅をお楽しみください!
中国生活の経験を広げるには中国各地を旅行するのが一番です!そのためには新幹線も自分で予約できるようになりましょう!!
中国でアプリを事前に日本で準備するには?
アプリの本人認証・ショートメッセージ認証のため「中国携帯電話番号」が必要です。
大手中国通信会社・中国電信が正式発行する「中国携帯電話番号SIM」をご検討ください。
短期の出張者なら「スマートフォンレンタル・中国どこでもペイ」もおすすめです。
お申し込みは簡単です。
「パスポートの写真」「自撮り写真」を準備して必要事項を入力するだけ。3分で完了です。
スマートフォン・WiFiレンタル・携帯電話番号SIM申し込み
お問い合わせは、ジョイテルWebサイトのお問い合わせフォームか、ジョイテルサポートセンター(support@joytel.jp)へご連絡をお願いします。
※本記事のイラストは「イラストAC」からダウンロードして利用させていただいています 。