中国赴任でスマホはどうする?iPhoneなら中国で買うのがおすすめ!中国と日本の機種にはデュアルSIMの仕組みに違いがあります
中国へのご赴任を機に、新しいスマホの購入を検討される方も多いでしょう。
本記事では、主にiPhoneの中国販売機種と日本発売機種の違いについて解説します。
同じiPhoneなのに違いなんてあるの?とお考えになられた皆様!
特に海外へ赴任される皆様にとって大事な違いがあるのです。
中国赴任の皆様は携帯電話番号が2つ!1台のiPhoneでどうする?
中国へ赴任される皆様は、おそらくですが日本の携帯電話と中国の携帯電話の2つをお持ちになるのではないでしょうか?
この2つの携帯電話番号を1つのiPhoneで利用したいとお考えになられるのが当然でしょう。
この2つの携帯電話番号のSIMをスマホで利用する仕組みをデュアルSIMと言います。
そして、iPhoneの場合は、デュアルSIMの仕組みが世界各国で販売されている機種によって異なるのです。
アメリカ、日本、中国のそれぞれは以下のようになります。
アメリカ | 全てeSIM・物理SIMのスロットは無し |
日本 | 物理SIMのスロットが1つ・もう1つはeSIMにより利用 |
中国 | 物理SIMのスロットが2つ |
アメリカのiPhoneは、物理的なSIMスロットがありません。Apple社も思い切ったことを進めたと話題になったようです。
世界的には日本と同じく、物理的なSIMスロットが1つでそれ以外はeSIMとなる場合が多いようです。
これに対し、中国のiPhoneは物理的なSIMスロットが2つあります。
中国における通信会社、中国電信、中国聯通、中国移動は現在においても物理的なSIMのみによる提供を続けているためです。
これは、アメリカで購入したiPhoneは中国では利用できない、逆もしかり、ということになります。
物理デュアルSIMで中国と日本の携帯電話番号を同時利用
中国で販売されているiPhoneには物理的なSIMスロットが2つあります。
iPhone XS/XS Max/XR以降、2023年現在のiPhone14シリーズにおいても、中国においては物理デュアルSIMのモデルが販売されています。
このモデルは中国・香港・マカオでのみ販売されているようです。
物理的なSIMスロットが2つあるということは、例えば、日本の一般的なDocomoやau、ソフトバンク等のSIMと、中国で新たに購入したSIM、合計2枚を挿しこむことができるということです。
つまり1台のiPhoneで日本の携帯電話番号も中国の携帯電話番号も同時に利用することが可能となります。
少なくとも中国では、携帯電話キャリア、中国電信、中国聯通、中国移動のいずれと契約したとしても、物理的なSIMを利用することになります。
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これに備えて、日本側の契約をeSIMにしておくという方法もあるのですが、後々の機種変更のことを考えると片方だけをeSIMにするというのも面倒です。
よって、もし中国へのご赴任を機に新しいiPhoneの購入を考えている場合は、物理デュアルSIMの仕組みを持つ中国発売機種を購入することをおすすめしています。
デュアルSIMの設定も簡単です
デュアルSIMを利用する設定も簡単です。
まずはiPhoneにSIMを2枚挿しこんでください。
(実はこれがわかりにくいかもしれません。スロットの裏と表に2枚を重ねるようにして挿入します)
[設定]>[モバイル通信]で設定します。
それぞれの画面の真ん中「SIM」と記載された箇所(赤枠)をクリックすると、それぞれのSIMを有効にすることができます。
国を移動した場合に画像のようにデフォルトの音声回線とモバイルデータ通信を切り替えてください。
・デフォルトの音声回線は滞在する国の通信会社のSIMを利用する
・モバイルデータ通信は滞在する国の通信会社のSIMを利用する
特にモバイルデータ通信は、その滞在する国の回線を利用するように設定する必要があります。
中国で利用しているのに日本の携帯電話番号のデータ通信を使うと高額な追加料金を請求される場合があるのでご注意ください。
中国発売機種を日本でご利用いただく場合の注意点
今回、中国赴任の皆様へ中国発売iPhoneの購入をおすすめしましたが、この中国発売機種を日本でご利用いただく場合にご注意いただきたい点が1つだけあります。
それは、中国で発売されているスマホはiPhoneを含め、日本の電波法に基づく技適を取得していないということです。
技適を取得していない無線機器を日本国内で利用することは禁止されています。
厳密には、日本国内は日本で発売されたスマホ、中国では中国で発売されたスマホしか利用してはいけません。
しかしながらご安心ください。
現状の海外との交流等の状況を踏まえ、旅行者や一時的な帰国時にそれらの技適マークが取得されていない無線機器を利用すること自体は許容されているようです。
そうでなければインバウンドで日本国内にいる海外からの旅行者は、皆自分のスマホが利用できないということになってしまいますね。
もちろん、これはあくまで一時的な利用ということになりますので、長期的に日本に滞在してスマホを利用する場合には、日本発売機種に機種変更をしていただく必要があります。
これについては予めご注意いただければと思います。
中国赴任の皆様も事前に日本で「中国携帯電話番号SIM」を準備することをおすすめします。
中国渡航後すぐに中国生活に必要なアプリが利用可能となります。
大手中国通信会社・中国電信が正式発行する「中国携帯電話番号SIM」をご検討ください。
お申し込み後、最短2営業日後には日本のお客様のお手元にSIMをお届けします。
「中国携帯電話番号SIM」の申込書も確認をお願いします。
【申込書】中国携帯電話番号SIM
【エントリーシート】中国携帯電話番号SIM
お問い合わせは、ジョイテルWebサイトのお問い合わせフォームか、ジョイテルサポートセンター(support@joytel.jp)へご連絡をお願いします。
※本記事のイラストは「イラストAC」からダウンロードして利用させていただいています 。