中国WiFi事情・空港やホテル(隔離施設等)カフェ等で無料WiFiを利用することはできますか?
中国におけるWiFi事情を解説します。
中国では空港やホテル、飲食店やカフェ、地下鉄駅構内に至るまで様々な場所で無料WiFiが利用可能です。
主に公共の場所や飲食店のチェーン店等では、WiFiを利用する前に携帯電話のショートメッセージで認証が必要となることが多いようです。
WiFi接続直後の画面で携帯電話番号を入力するとショートメッセージにより番号が通知され、これを画面に入力するとWiFiが使えるようになるというものです。
隔離施設のインターネット環境は?
2021年秋現在、中国においては海外から渡航してきた方は政府が指定する隔離施設に強制的に隔離となります。
隔離施設とは言っても一般的なホテルですので、お部屋にWiFiが完備されている場合がほとんどです。
しかしながらこの隔離施設はホテルの等級で言えば2から3つ星、たまに外国人向けに4つ星の施設が準備されるという水準なので、インターネット環境にはまったく期待はできません。
良くて各部屋毎にWiFiルーターが設置、悪い場合はフロア全体で共通で利用するWiFiがあるのみ。
WiFiルーターが設置されている場合でも、ホテル一棟で共用の光回線を分配している状態が多いため、良好なインターネット環境とは言えない状況です。
外出ができないこの期間において劣悪なインターネット環境となればストレスも溜まります。
隔離施設のインターネット環境に依存しないモバイルWiFiルーター(日本ではいわゆる「ポケットWiFi」等と呼ばれるサービス)を予め準備しておくのが必要であると考えられます。
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空港や新幹線の駅、地下鉄駅構内等の公共の場所は?
しかしながら前述の通り、このような公共の場所では、WiFiを利用する前にショートメッセージで認証が必要となることがほとんどです。
このショートメッセージを受け取るための携帯電話番号は中国の電話番号(86)が必要になります。
つまり、例えばですが、中国に到着した直後の空港で無料WiFiを利用したいという場合でも、ショートメッセージを受け取ることができないため結局は無料WiFiも利用できないということになるようです。
中国ではインターネットも実名に基づき利用するという原則があり、個人を特定できない公共の場所のインターネットは、本人認証が明確な携帯電話番号と紐づけをしています。
数年前のことですが、ある場所で無料WiFiを利用したユーザーが掲示板サイト等にいわゆる政府批判を書き込んだことにより調査が行われました。しかしながら、電話番号による認証が行われていなかったことからそのWiFiを利用したユーザーを特定することができず、提供した場所の責任者が処罰されたとの噂もあるのです。
やはり隔離施設の場合と同じように、中国に渡航直後の空港等でインターネットが利用できない事態を避けるために日本からモバイルWiFiルーターを予め準備しておくのが必要であると考えられます。
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街中の飲食店や喫茶店ではどうでしょう?
スターバックスやマクドナルド等のチェーン店が提供する無料WiFiは使い勝手が良いです。
しかしながらこれらのチェーン店も上記の公共の場所とほぼ同じ。ショートメッセージを利用した認証が必要となる場合がほとんどです。
スターバックス等は一度認証を実施すれば少なくとも上海市内では一律のSSID(WiFiの電波の名前)で、街中等で近くによればすぐにつながるようになるので便利です。
そして最後に街の飲食店やカフェ等はどうでしょうか?
中国人は飲食店やカフェで長居をしながらスマホを触るのが大好きなので、ほとんどの場所に無料WiFiはあります。
無料WiFiが無いカフェなんてそれだけで客足が遠のいてしまうことでしょう。
また、そのような個人商店のような飲食店においては当然ながらコストのかかるショートメッセージによる認証のシステムはありません。
店員さんに「WiFi密码(ワイファイミーマー)」と言えばWiFiのパスワードを教えてくれますので、気軽にインターネットを利用することが可能となります。
無料WiFiのセキュリティは?どんなことに注意すべき?
無料WiFiと言うと、何だか怖い!セキュリティリスクがあるのでは?とお考えになられる方も多いかもしれません。
クレジットカードの情報を盗まれたり、送受信するメールの内容を読み取られたりする可能性はあるの?という皆様の基本的な疑問に答えます。
厳密なセキュリティの評価についてはこの記事では記載しません。
皆様の不安を煽るようなことはせず、一般的なリスクについて記載をいたします。
- ・クレジットカードの情報を盗まれる? → 少なくとも一般的なショッピングサイト等を利用する限り盗まれません。そのショッピングサイトが「https」であればパソコンやスマホのブラウザにより暗号化されます。
(httpsであるか否かは、ブラウザが表示しているurlを見ればわかります。鍵マークが付いていればhttpsで暗号化されている証拠です) - ・メールの内容や添付ファイルを読み取られる? → メールサーバとパソコン・スマホ間通信が暗号化されてあれば安全です。GmailやYahoo!メールをブラウザで見る場合はショッピングサイトの場合と同じくブラウザで暗号化されます。皆様の会社のメールサーバとパソコン・スマホ間が暗号化されているか否かは事前にシステム担当者に確認しましょう。
- ・どのサイトにアクセスしたかがわかる? → これはわかります。社内LANのインターネット管理者が社員のアクセスログを見ることができるのと同じです。注意しましょう。
いずれにしても上記のリスクは、中国だから、無料WiFiだから発生するという訳ではありません。
httpsではないショッピングサイト(今時そんなサイトはほぼありませんが、、)でクレジットカード情報を入力をしたり、暗号化されていないメールサーバとの通信は日本国内でもご自宅のWiFi環境でも同じ危険にさらされます。
一般的なセキュリティ対策を実施し、安心・安全に中国でも無料WiFiのご利用をお願いします。
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※本記事のイラストは「イラストAC」からダウンロードして利用させていただいています 。