中国赴任行きたくない?人脈も給料もキャリアもメリットは大きい!ジョイテルが明かす中国生活とは?その2
本記事では、コロナ禍も終わりに近づき日本から中国への渡航者が増える中、中国赴任を命じられて不安に思う皆様にその機会を少しでも前向きに捉えていただきたいと考えて掲載します。
前回記事では、中国赴任で得られる最大のメリット、人脈についてお話をしました。
中国赴任行きたくない?人脈も給料もキャリアもメリットは大きい!ジョイテルが明かす中国生活とは?その1
今回は給料やキャリア、そして気になる中国の生活におけるリスクについてです。
赴任手当や現地家賃負担は大きなメリット
中国に限らず、海外赴任は給料面でのメリットは大きいのが通常です。
赴任手当や現地家賃の会社負担はマストでしょう。
さすがにこれらの条件も無いのであれば、海外赴任は断ってもよいと思います。中国赴任をかなり前向きに肯定的に捉えるジョイテルとしても、さすがに何の実利的なメリットも無く、やりがいのみで会社の命令を聞けとは言いたくありません。
本記事以下にも述べますが、海外赴任にはリスクが付きものであるからです。中国赴任は各国の中でもそれほどリスクが高いほうではありませんが、、、
若い方であれば、現地家賃の会社負担を勝ち取るだけでもメリットは大きいでしょう。
日本のアパートを引き払い、赴任期間の数年だけでも自身が負担する家賃無し、とするべきです。
その家賃負担だけでも数万円の給与アップに相当することになります。
細かいことを言えば、日本では高騰が続く電気代、ガス代等は中国では格安です。日本の一般的な世帯なら光熱費は月間2万円前後程度となりますが、中国であればその4分の1から3分の1となります。
そして、赴任手当は、やはり会社の規模等によって決まってくるようです。
大企業であれば、日本側の給与とはまったく別に中国側の給与が出る場合もあります。何ともうらやましいところですが、、
それ以外の一般的な企業でも海外赴任手当は必ずあります。もしこれを読んでいる皆様の会社にそのような制度が無い場合!?もしあなたがその会社において初の海外赴任人材であると言うならば、少なくとも中国赴任を受け入れる代わりにその権利を獲得するよう声をあげてみるべきでしょう。
■(余談)その可処分所得を狙う人たちもいます
ここで全くの余談ですが、、、
前回記事でも記載したKTV。
この業界にいる方々とお付き合いをすることになる日本人の方多いと思いますが、彼ら彼女らは日本人駐在員がその海外赴任手当をもらっていることを知っています。そしてその手当が本人にとって余裕のあるお金であるという認識を持っているということも知っています。
つまりそのお金を狙って、あれ買ってこれ買って等と要求が大きくなるのも知っておいた方がよいでしょう(笑)。
これからの中国赴任者のキャリアは?前提となる日本企業の中国進出
これからの中国赴任者のキャリアはどのようなものになるのでしょうか?
まずはその前提として日本の企業が中国へ進出、事業を拡大するような流れが今後はどうなるのか?についての考察です。
これも正確な統計は無いのでわからないのですが、
2023年においても中国へ進出する日本の企業の意欲はあまり変わっていないのでは?と考えます。
以前は中国へ進出する企業と言えばほとんどが製造業。それらの企業は中国を自社の工場とみなしている場合がほとんどでした。
現在では製造業の工場を中国に進出する事例はほとんど無いでしょう。
同じ製造業の企業であっても、現在は中国を自社製品を販売するための市場とみなしている場合がほとんどでしょう。
そして最近では特に飲食店やレジャー産業、小売業等の進出が目立っています。
■日本でよく知られるサービスが中国進出
少し前なら極楽湯やダイソー、ココカラファイン、TSUTAYA、最近ではラウンドワン、ららぽーと、Dr.Stretch等、日本でよく知られるサービスが中国進出を果たしています。
日本で有名なラーメン店が、海外初出店を中国・上海に選んでいる事例も多く見られます。
上海で一番美味い日式ラーメンは!?ベスト5を紹介!やはりミシュラン獲得のあのお店が強い【Shanghai Ramen of the Year】
もちろんユニクロ、CoCo一番、サイゼリア等、既に中国市場において大きな成果を挙げている企業も多数あります。サイゼリアは中国に馴染みすぎて日本企業だとは思われていないような印象ですが、、
■アメリカと中国の相互依存も実は強まっている
アメリカにおける中国とのデカップリングと報道が強調されていますが、実際のところは相互の依存は強まる傾向にあります。
アメリカ-中国間の2022年貿易額は過去最高額を記録しています。
ここで言いたいのは、ニュースやポータルサイトの掲示板の情報を鵜呑みにしてしまい、偏った考えに陥ってしまうことは避けるべきということです。
中国と日本の関係はこれからも続きます。
主にサービス業の企業を中心に、いまだ成長が続く(高成長ではなくなりましたが)中国への進出を計画する流れはこのまま続くのではと考えます。
■中国進出を経験したビジネスマンの価値は高い
若手のうちにそのような中国進出を経験し、現地拠点拡大を担う責任者になるのもよし、転職して中国進出を最初から現地代表として担うのもよし、更には新たな別の海外向けの進出に関わるのもよし。
低成長の日本国内とは異なる大きな可能性が待っていることは間違いありません。
そして中国等の海外と日本の間には起業のネタも数多く存在します。
中国赴任を命じられたら、それが自身にとっての起業の練習であると認識して取り組んでみるのもよいと思います。
中国赴任のリスクはあるの?もちろんあります
中国赴任に限りませんが、海外赴任となれば日本とは異なる生活上のリスクが高まるのは間違いありません。
中国赴任をチャンスと捉えるジョイテルとしてもそれは否定しません。
アメリカでも韓国でも東南アジアでもヨーロッパでもその国ならではのリスクは当然にあるでしょう。
■海外赴任にはリスクはある!しかし統計・確率的に判断するべき
中国を擁護する訳ではありませんが、このようなリスクについてはロジカルに統計・確率的に考えてみるべきです。
例えば、アメリカでの駐在と比較してどうでしょうか?
アメリカでは不当に勾留されるということは無いのかもしれませんが、より恐ろしい状況、銃社会のために殺人事件に巻き込まれるということがあります。日本人がそのような銃による事件に巻き込まれて死亡した事件があることも聞いているでしょう。
正確な数を数えてはいませんが、このような重大な事件・事故に巻き込まれる確率は、少なくとも日本人コミュニティが発達している都市であれあば、どの国への赴任でも実はあまり変わりは無いかもしれません。
中国では逆に殺人事件に巻き込まれるということはあまり聞きません。警察が常にあらゆる場所にいますし、監視カメラも多数ありますから、不審者を街中で見かけるということはほとんどありません。
上海市等の大都市であれば日本と同レベルの治安の良さと言ってもよいと思います。
また、中国で新型コロナにより日本人が死亡したことも大きく報道されましたが、、これも中国に日本人が10万人もいることを考えれば、特に何か特別な事態であるとも思えません。
要するに、そのような記事がよく読まれる、つまり視聴率が高まることからマスコミが大きく取り上げているだけ、というのが実情であると考えます。
■中国特有のリスクは?もちろん公の発言や行動には注意
しかしながら、もちろん個人の感情としては中国において日本人が勾留されたこと等については、何とも言えぬ恐ろしさを感じます。
言論の自由が無い、SNS(微信)上の発言が全て監視されていること、政府、軍、警察等に関連するような場所・建物を写真撮影しない等は、基本として意識しておくべきこととなります。
SNSアプリの微信で、中国政府批判や政治的な集会を呼びかけるようなこと等をしようものなら、次の日には職場や自宅に警察がやってくるのは間違いありません。
これは冗談ではなく本当です。
よくやってしまいがちな危険な行為としては、自然災害や事故等を見かけた際にそれを写真に撮ってSNSで拡散してしまうこと。
日本であれば周囲の人へ注意喚起の意味で良かれと思って拡散をしますが、、中国においてはこれはかなり危険な行為です。政府当局等が正式に発表した以外の情報を拡散し、市民を不安に陥れたことを咎められてしまう可能性が高いのです。
SNSなら話す相手やグループチャットに属する他の方々にも迷惑がかかってしまいます。
少なくともそれだけは中国生活において注意すべきことです。
逆に言えば、それ以外のことについては、体感的にはあまり日本とは変わりありません。
夜道を一人で歩いていても特に何か危険なこともありませんし、お店等でぼられたりすることもまあ日本と同じぐらいの確率と言ってよいです。
夜道の安全度は日本と同じですが、、、道に何か危険物が転がっていて、注意していないと足を怪我するという可能性は高いです、、、、そういうのは注意しましょう。
工事現場等は日本ほど安全に配慮されてはいません。モノが落ちて来たり危険物が転がっていたりするのは普通です。
本記事筆者も道に転がっていた金属片に革靴をひっかけて穴をあけてしまったことがあります。これが女性の素足に近いミュールだったら大怪我してしまうところでした(だから中国の女性はみな日本人の目から見ると何となくおかしなスニーカーを履いてますが)、、日本ならそんな危険物が道に転がっているということはほぼあり得ないのですが、中国や海外では自分の注意不足ということになるのでしょう。
■中国赴任にリスクはある・責任のある方は中国生活は慎重に
最後に、中国赴任のリスクとして最近よく取り上げられている、ある日突然謂れのない理由で中国の官憲に勾留されてしまうようなことはあるのでしょうか?
謂れのない理由であるかはわかりませんが、日本では考えられない理由で処罰の対象となってしまうことはあると言えます。
夜のお店に出入りした、コロナ禍対策時に自宅隔離期間に外出した、政府関連の方々と忌憚なき意見交換をした等、日本人から見るとどこに問題があるのかわからないのですが、少なくとも何らかの規則に抵触するようなことには注意をすべきでしょう。
実際のところを言うと、中国側も日本人を勾留するような場合は、相手を選んでいます。社会的に影響が大きい人物を狙っている可能性は高いと言えます。
日本人の若手がそのような事態に遭遇する確率は、ゼロではありませんがほぼ無いと言ってもよいかもしれません。
(もちろん前述のSNSへの投稿内容や写真を撮影する場等については十分注意するという前提です)
逆に言えば、大会社の責任のある方であれば、中国における生活はより慎重になるべきと言えます。
中国ベテランの方々は皆様は、当然にそれらのことを意識して自重なされているようです。
ある堅い業界の方々は、中国側に隙を見せないように夜のお店にも行かないという決めにしていることもあるようです。
中国に滞在されている日本人の皆様は、これらの注意すべきことを意識しつつ、大らかな中国生活を楽しんでいる方が多いようです。
中国渡航に必須のものは?
航空券、ホテルの予約、インターネットが利用できるWiFiルーター、そしてもう一つ!
中国への渡航者お悩みNo.1「中国でのお支払い手段」を解決します。
【中国で日本人出張者もすぐに使える】現金チャージ済アリペイが利用できるスマホを480RMBでレンタル
お問い合わせは、ジョイテルWebサイトのお問い合わせフォームか、ジョイテルサポートセンター(support@joytel.jp)へご連絡をお願いします。
※本記事のイラストは「イラストAC」からダウンロードして利用させていただいています 。