中国生活には「健康コード」が必須|中国携帯電話番号SIMを日本で受け取り健康コードを準備
この記事では上海市における上海健康コード・随申码(以下では単に「健康コード」と呼びます)と场所码(場所コード)について解説します。
関連のコロナ禍対策については、中国各都市で対応が異なります。
本記事は上海市における対策ですが、他の都市においても同様の対応が必要であることにご注意ください。
これから中国へ渡航、生活される皆様には、健康コードアプリの登録についての事前準備を強くお勧めします。
上海市内はあらゆる施設や交通機関で「健康コード」提示が必須
2022年6月のロックダウン解除以降、一般的な市民も上海市内を自由に行き来することができるようになりました。
しかしながら、コロナ禍対策の一環として、商業施設や飲食店が営業するためには「場所コード」と呼ばれるQRコードを店頭や入口に掲示し、市民はそれらを読み込む「健康コード」アプリの使用を義務付けられています。
ロックダウン前にも「健康コード」を商業施設の入口で提示する必要がありましたが、現在ほど厳密なものではなく、スマホの画面に表示されるQRコードを係員に見せればよいだけのものでした。
しかしながら、2022年6月以降の現在においてはこれが厳しく運用されています。
スマホの画面中央に、緑色、黄色、赤色のいずれかの色でQRコードが表示されています。
緑色が正常。黄色や赤色は行動制限や強制隔離の対象となります。
表示区分 | 状況 | 詳細 | 隔離「7+3」における規定 |
---|---|---|---|
青色 | 行動許可 | ・正常 ・医学管理措置を解除している方 等 |
入国10日目のPCR検査から数時間後 (陰性の場合) |
黄色 | 隔離必要 | ・重点地域から来て間もない期間の方 ・14日間の隔離健康観察が終了していない方 ・濃厚接触者 等 |
入国7日目のPCR検査から数時間後 (陰性の場合) |
赤色 | 隔離必要 | ・医学管理措置が解除されていない方 ・退院が確定していない方 ・コロナへの感染疑いがある方 等 |
入国から7日間隔離観察期間 |
※隔離施設や区・地域により異なる可能性もあります。
「場所コード」を読み取らせ、検査日時によって行動制限する仕組み
商業施設や飲食店は、営業を許可されるためには「場所コード」(場所コードもQRコードです)を店頭や入口に掲示しなければなりません。
このため、現在では、大規模な百貨店から小規模な個人の飲食店、一般的なオフィスビルのほとんどの入口等にこの「場所コード」が掲示されています。
そしてそれらの施設へ入る場合には、この「場所コード」をアプリで読み込み、表示された「健康コード」を店員等に提示をする必要があります。
現在の健康コードは最後にPCR検査を受けてから何時間が経過しているかが画面に表示されるようになっています。
その「健康コード」の区分が「黄色」や「赤色」であった場合はもちろん、同時に表示される「PCR検査を何時間前・何日前に受けたか」の表示によって、お店や交通機関の利用が拒否されてしまうという仕組みです。
実際のところこの時間表記が「4日」以降になると一般的な商業施設は入れなくなりますし、地下鉄も改札で乗車を拒否されてしまいます。
6月の運用開始当初では、地下鉄の改札や施設の入口でこの健康コードの表示をめぐって押し問答する現地中国人の姿もよく見られました。
健康コードの表示はスマホの画面なら、健康コードの正常画面をキャプチャしておいてこれを見せればよい等と思いつきますが、それは不可能です。
ほとんどの商業施設の入口には、この健康コードを読み取る装置が設置されています。
読み取った情報をリアルタイムにユーザー認証しているため、過去の画面を読み込ませるようなことをするとすぐにわかってしまいます。
中国で生活する日本人としては、一日毎のPCR検査を怠らず、正しく健康コードが表示されるように対応する必要があります。
規則に違反したり、適切な対策を取らずにコロナ陽性が発覚した場合には、思わぬ罰則が課される可能性もあります。
アプリインストール|健康コード利用には中国携帯電話番号が必須
健康コードアプリの準備は難しくはありません。
日本人も中国で生活するために必須のアプリの一つと言える「支付宝(Alipay)」を利用します。
(微信や健康コード専用の隋申办アプリは、初期登録時に「パスポート(护照)」の入力ができないようです。このため外国人の利用は不可となります)
■支付宝(Alipay)の初期登録
まずは支付宝(Alipay)をインストールします。
アプリを立ち上げると、すぐに中国携帯電話番号による認証が必要となります。
携帯電話番号を入力し、ショートメッセージで番号が通知されてこれを入力することにより認証され、アプリが利用可能となります。
日本の携帯電話番号での支付宝(Alipay)そのものの初期登録は可能です。
しかし、「健康コード」は登録不可となるためご注意ください。
携帯電話番号によるショートメッセージ認証が完了すると、支払方法として銀行口座情報の入力を求められます。
しかし、今回、日本から健康コードの準備をする皆様は中国の銀行口座を保有していないと想定されますので、これは一時的に追加しない(暫不添加)とします。(まずは支付宝アプリそのものの設定を優先しましょう!)
その後、支付宝(Alipay)のメイン画面から本人認証のための情報を登録してください。
正式手続きではない携帯電話番号を利用する場合によくあることですが、この初回の登録後にログインができない場合があります。
中国携帯電話番号を支付宝(Alipay)に登録すると、中国身分証の番号入力を求められてログインができないという現象です。
これは、以前にこの携帯電話番号を利用していた人が支付宝(Alipay)への番号変更届けを提出していなかったり、他人名義の使い回しの番号であったりする場合に発生します。
このような場合には支付宝(Alipay)側ではどうしようもありません。
携帯電話番号を変更するより方法はないのです。
支付宝(Alipay)の本人認証が完了したら、次の健康コードの初期登録に進んでください。
支付宝(Alipay)に登録した情報を健康コードに紐づけをして利用することが可能となります。
■健康コードの初期登録
支付宝(Alipay)アプリを立ち上げ、メニューの「健康コード(健康码)」を選びます。
(アプリメインメニューに「健康码」が無い場合は、真ん中右の「更多」を選択してメニューを探します)
支付宝(Alipay)で認証された個人情報を用いて登録を行うと簡単に完了します。
通常は、各施設の「場所コード」を支付宝(Alipay)アプリ右上の「扫一扫」メニューから読み取ります。
現地の方々が施設や地下鉄の改札等で掲示されているQRコードを読み取ったりしているのがこれにあたります。
■まずはPCR検査を受ける場合
2022年7月現在では、上海市内の至る所にある検査場でPCR検査を受けることができます。
方法は簡単です。
支付宝(Alipay)アプリを立ち上げ、メニューの「健康コード」を選びます。
健康コードの下部あるメニューの中から「核酸码」を選びます。
この「核酸码」QRコードを検査場の係員に提示すればOKです。
たまに対応に慣れていない係員がこの「核酸码」確認時に手間取ったりしますが、その際には一言「护照(huzhao)」(パスポートで登録)と伝えれば外国人用の登録ができます。
■場所コードを読み込み健康コードを表示
支付宝(Alipay)のメイン画面の左上のメニューから上海市の街中にある「場所コード」を読み込んでみましょう。
「場所コード」は、下図のような「場所码」と記載された青い背景のQRコードです(上海市の例)。
地下鉄の改札や施設の入口で中国現地の方々が、この「場所コード」に対してスマホをかざしているのがわかりますので、日本人の皆様も同じように読み取ってください。
この「場所コード」を読み取ると、アプリ上で「健康コード」が表示されます。この「健康コード」が緑色かつその下に「24時間」「48時間」「3天」のいずれかと表記されれば正常です。
「4天」以降の数字が表示される場合は、その場では問題ありませんが、上述の通り地下鉄等の乗車ができなくなります。
速やかに近くの検査場でPCR検査を受けるのが賢明です。実際に検査をしてから約半日程度でこの「健康コード」に反映されます。
中国携帯電話番号SIMを日本で受け取り健康コードも準備できます
中国への渡航後、隔離期間を終えてスムーズに通常の生活へ移行するためには、中国携帯電話番号が必須となります。
もちろん中国へ渡航する前に日本で携帯電話番号を申し込み、SIMを受け取ることができれば安心です。
ジョイテル「中国携帯電話番号SIM」にお任せください。
中国の正式な携帯電話番号を日本でお申し込みいただき、SIMをすぐにお受け取りいただく事が可能です。
ジョイテルと中国大手通信会社・中国電信との提携により、外国人向けの正式なサービスとして提供しています。
また、提供する携帯電話番号は完全に「新規」の番号であることを保証しています。上述のような以前に他の方が利用していたり、他人名義の使い回しの番号ではありません。
国際通話・国際ショートメッセージも可能となるため、渡航前の日本にて支付宝(Alipay)や健康コードの登録がスムーズに完了できます。
中国大手通信会社・中国電信が発行する正式な携帯電話番号SIMを日本でお受け取りができます。
詳細は「中国携帯電話番号SIM」をご覧ください。
申込書も確認をお願いいたします。
【申込書】中国携帯電話番号SIM
お申し込みに関するお問い合わせは、ジョイテルWebサイトお問い合わせフォームもしくはジョイテルサポートセンター(support@joytel.jp)へご連絡をお願いいたします。