上海市コロナ禍対策・集中隔離後健康観察(+7)厳格化!渡航者に必須の準備とは?
※2022年12月27日追記
2022年12月26日に中国国家衛生健康委員会、国務院からコロナ禍対策について大幅緩和とする旨の発表がなされています。
最新情報はこちらの記事をご覧ください。
【速報】1月8日より中国入国時の隔離不要に!コロナ予防管理措置はほぼ解除の方向へ
以下記載内容はこれまでの参考情報としてご確認ください。
2022年1月25日より、上海市において入国時集中隔離(14日)後の健康観察(+7日)が厳格化されることが発表されました。
これまでの上海市におけるコロナ禍対策は、「14+7」と呼ばれる14日間の入国時集中隔離と自宅における7日間の観察期間が実施されていました。
今回の施策はこの従来の観察期間7日間の行動制限よりもかなり厳しい措置となっているため、上海を到着地とする渡航者の皆様は注意が必要となります。
要点は以下の通りです。
在上海日本国総領事館の発表の抜粋です。
1. これまで「+7」の健康観察は、上海市に自宅がある場合は自宅でできていましたが、この措置では、設備等が健康観察の条件に合致していなければ自宅での健康観察はできなくなりました。
2. 上海市に自宅がない場合、もしくは自宅が健康観察の条件に合致していない場合、「+7日」期間は指定の健康観察用ホテルに宿泊しなければなりません。
3. 集中隔離のホテルから、自宅、もしくは健康観察用のホテルへは、当局が準備する外部と接触しないよう配慮された専用車両で移動します。タクシーや個人で準備したマイカー、公共交通機関での移動はできません。
4. 健康観察期間中の2日目と7日目の核酸検査については、上記3.と同様、当局が準備する専用車両により指定の実施機関に移動して検査を受けるか、検査担当官が個別に訪問の上検査することとなります。
5. 当該厳格化については、当面のところ1月25日から3月31日まで実施予定。
6. 健康観察期間中、対象者もしくはその同居家族が規則に違反し感染リスクを引き起こした場合には、法的責任が厳格に追及されるとのことです。
※補足
・健康観察用のホテルは自分で予約する必要はありません。
・当局が専用車両を手配して健康観察用ホテルに移送します。
上海市コロナ禍対策厳格化の背景
2022年2月の北京オリンピックが直近に迫っていることもありますが、この厳格化の背景には別の要因もあるようです。
これまでの「健康観察期間中(+7日間)」において「不要不急の外出は避け、人が集まる場所には行かない」という規則を無視して外出する者が多くいたということが問題であったようです。
先日にジョイテル・上海サポートセンターがあるビルのすぐ裏の奶茶(NaiCha)店(いわゆるタピオカドリンクのようなお店)にてコロナ発症者が確認されてたため、当該地域が感染症の中リスクと認定されました。
筆者が仕事を終えてビルを出ると警察や白い防疫服を着た多数の係員で騒然となっていたのです。
隣接する商業施設は外側からバーのようなもので鍵がかけられて、人が中に閉じ込められているような状態でした。
このような対策自体は上海市内でもよくあるので驚きではありません。
しかしながら、これが特別であったのは「海外から帰国した留学生がコロナ禍対策の健康観察期間(+7)にも関わらず、外出してこの奶茶店に出入りしていたから。」とのこと。
その留学生本人曰く「大人気奶茶(タピオカドリンク?)をどうしても飲みたかったから。」らしく、そんな自分勝手な理由で周囲に迷惑をかけたことから、中国人の中でもかなり批判が集まっていたようです。
日本から中国へ渡航する皆様にとってもこの規則は非常に重要です。
昨年末に上海市内の日本人コミュニティでも話題になったのは、日本から中国に新しく赴任した日本人がこの健康観察期間(+7)に日本料理の店や居酒屋を飲み歩き、コロナ罹患が発覚したことについてです。
この方が飲み歩いたお店は全て営業停止となり(2022年に入り再開しています)、また、それらの店に限らず、日本人の皆様が楽しみにしていた年末の忘年会がほぼ全て中止になってしまったという事態が発生しました。
あくまで噂ではありますが、この日本人の方は強制的に帰国となり、中国への渡航も当分の間は禁止となる処分が下されたとのこと。
上記の総領事館の発表6.にもあるように「『規則に違反し』感染リスクを引き起こした場合には、法的責任が厳格に追及される」です。
これから中国へ渡航される皆様にとっても中国の規則を遵守することは非常に重要です。十分に注意をお願いします。
隔離期間は快適なインターネットと携帯電話が必須
隔離期間を過ごすにあたり、快適なインターネットと携帯電話が重要であるのは言うまでも無いことでしょう。
健康観察期間でもこれまでであればコンビニ等に出かけて食料を調達することも可能であったようですが、今後はそれも不可となりました。
隔離施設が提供する食事かもしくは外卖(WaiMai(「出前」です))だけが許されているようです。
外卖であればかなり多くの種類から選べますので満足度も悪くはないでしょう。
しかしながら、外卖のためには、中国アプリのインストールと中国携帯電話による認証が必須です。
中国へ渡航する前に中国の携帯電話番号を準備することができれば安心です。
ジョイテルが提供する「中国携帯電話番号」は中国大手通信会社・中国電信の正式な携帯電話番号です。携帯電話番号のレンタルや香港発行ではないため、アプリの認証等にも当然安心してご利用いただくことが可能です。
中国でも安定的に日本へのインターネットが可能となるモバイルWiFiルーター「中国どこでもWiFiレンタルプラン」と「中国携帯電話番号」を日本でお受け取りいただき、安心して中国へ渡航することが可能です。
※本記事のイラストは「イラストAC」からダウンロードして利用させていただいています。