中国でIoTを実現するための4つのソリューションとは?クラウド構築には厳しい規制があります
今回は、IoTを実現するために中国国内の「クラウド」をどのように構築するのか?IoTゲートウェイからデータを受信もしくは配信するためのプラットフォームシステムに関する課題について説明をします。
- SIM(ラストワンマイル通信) - 実名認証不要のデータ通信専用SIM・料金も格安
- ゲートウェイ - お客様ニーズに合わせたIoT対応ルーターを選定・設定・サポート
- クラウド - 中国クラウドに精通した技術者が開設から運用までサポート
- 国際回線 - 日中間に最適な国際回線を提供
中国クラウドならアリババクラウド(Alibaba Cloud)一択
2020年現在、中国でクラウドの選定に悩んでいるならアリババクラウド(Alibaba Cloud)をおすすめします。
1~2年前であれば世界的にも成長を続けるAWSも選択肢として挙げることができましたが、現在ではAmazonは撤退し、中国企業がAWSのブランドを引き継いでサービスを提供しているだけとなります。
数年前であればAlibaba Cloudも脆弱な一面を持っていましたが、今やIT大国・中国のインフラを一手に担う強固な基盤であると言えます。
クラウドの利点の一つに、物理的な距離による制限が無いことがあります。
このため、例えば日本から米国リージョンのクラウドを構築して、日本に居ながらにして米国向けのシステムを構築することも可能です。
しかし、中国では中国リージョンのクラウドアカウントは中国国内の企業以外は開設することができません。
アカウントの登録に中国国内の営業許可証が必要となるためです。
クラウドのアカウント開設に関する規制以外にもWebサイトの開設には厳しい許認可が必要となります。例えば、経営性(簡単に言うと「サービス・商品を提供して支払を受ける」)があるWebサイトは日本を含む外資系企業がその認可を取得することは非常に難しい状況です。
中国におけるwebサイト開設の流れ(Alibaba Cloud利用の場合)
- ① Alibaba CloudのECSを購入し、サービス番号を取得、またドメイン名を取得
- ② Alibaba Cloudで非営利ICP登録申請を提出し、駐在事務所登記証番号とドメイン名を入力
- ③ ECSサービス番号を入力
- ④ 駐在事務所の詳細情報、責任者のパスポート番号、携帯番号、メールアドレスを入力
- ⑤ WEBサイトの詳細情報、WEBサイト担当者の身分証明書番号、携帯番号、メールアドレスを入力
- ⑥ 駐在事務所の責任者とWEBサイト担当者のパスポート及び駐在事務所の登記証をアップロード
- ⑦ 押印した[网站备案信 息真实性核验单]をアップロード。非営利ICP登録申請を提出
- ⑧(1営業日内)承認後、幕布を購入し、WEBサイト担当者の写真を撮りアップロード
- ⑨(1営業日内)Alibabaより、申請者所属の省の通信管理局に伺い
- ⑩(20営業日内)通信管理局より承認・拒否
中国においてWeb開設に必要な情報
以下の情報を申請する必要があります。
- ・申請者名
- ・申請者証明書 企業営業許可証
- ・親会社もしくは投資者名
- ・住所
- ・電話番号
- ・サイト責任者名
- ・サイト責任者の身分証(中国人)/メールアドレス
- ・サイト名/ドメイン名/url
クラウドのアカウント開設にこのような制限があることから、中国で日本企業がIoTを実現するための一つの課題となっていたことは確かです。
もちろんこの場合でも重要なのは中国におけるパートナー・ソリューションプロバイダーです。
これまで説明した「SIM」「ゲートウェイ」の提供と共に「クラウド」の構築・運用ができることが必要条件となると考えます。
ジョイテルは、中国の日系企業様向けに、中国の主要なクラウドであるAlibaba Cloudの導入・運用をパッケージで提供します。
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