【ストーリー】不安な中国渡航を安心・快適にする「中国スマートフォンレンタル」を開発するまで・その2
中国に特化した海外渡航WiFiレンタルを提供するジョイテル。コロナ禍で渡航者が激減する中、日本人にとって不安な中国渡航を安心・快適にする「中国どこでもペイ(仮称)・中国スマートフォンレンタル」を開発するまで。
前回記事に引き続いての掲載です。
本記事は、PRTIMES社が提供するストーリーに掲載予定です。
6. 厳格なコロナ禍対策の中で生まれた「中国携帯電話番号SIM」
2022年の冬季に中国で大きなスポーツイベントが開催されます。
それは「北京冬季オリンピック」。日本人のフィギュアスケーター等が大いに話題となったあの大会です。
オリンピックが開催される北京も、ジョイテルサポートセンターがある上海と同じく健康コードアプリが厳格に運用されています。
では、この北京冬季オリンピックに参加する選手団に対する健康コードの運用はどのようにするのか?
結論としては、この世界的なイベントと言えどもコロナ対策の運用は変わらず。世界各国からの選手団もスマホに中国が指定する健康コードアプリをインストールすることを義務付けられたのです。そしてこのアプリを認証するために用いる中国携帯電話番号が必要となりました。
ここにジョイテルとジョイテルが提携する中国大手通信会社・中国電信はニーズを見い出し、中国へ渡航する前に正式に中国携帯電話番号SIMを発行して日本へお届けするサービスを開始しました。
このサービスは結果的に成功し、当初の北京冬季オリンピックの選手団やマスコミ各社の皆様に利用いただくばかりではなく、その後の約1年弱、日本から中国へ渡航するビジネスマンの方々向けに大いに人気を博しました。
その後、在中国の日系IT企業・旅行会社等が類似サービスの提供を開始しておりましたが、ジョイテルのサービスが先駆者として大きなシェアを獲得していたことは間違いありませんした。
7. コロナ禍対策は突然に終わりを告げ、そしてまた問い合わせも激減
そして2022年後半、中国におけるこの厳格なコロナ禍対策も突然に終わりを告げます。
日本ならば5類への移行について発表から4ヶ月以上もその準備期間を確保しましたが、中国はそのようなことはありません。
政府が「『明日』から健康コードの運用は無し」と決めれば、もうその仕組みは全てが無くなります。
その後、1~2カ月の短期間に人口14億人の大半が一気にコロナに感染するという恐ろしい事態になるのですが、中国現地の人々も、これまでの面倒なPCR検査と健康コードによる管理が終了するという安堵感から、これらの急な変更も特に大きな混乱も無く乗り切ったようでした。
この政策変更は、ジョイテルにとっては「中国携帯電話番号SIM」に対するニーズが無くなることを意味します。
もちろん一時的なコロナ禍対策によるものであったため、いつかは無くなるものと考えていましたが、あまりの急激な変化により対策そのものが消滅し、それにより自分たちのサービスに対する問い合わせも無くなっていくのを為すすべもなく見ているだけの状態でした。
8. 上海市ロックダウンを経て、スマホアプリで全てが完結する社会に
時期は前後しますが、このコロナ禍の中でもある特別な時期、上海市において市全体を封鎖するロックダウンが2022年3月から6月にかけて実施されました。
このロックダウンの影響の一つとして、中国における新たなスマホを用いた生活様式が完全に根付いたと言うことができるのではと考えています。
本記事筆者もこの3ヶ月にもわたる上海市のロックダウンを経験した一人ですが、まさかこんな事態に陥るとは思いもよらぬものでした。
(上海市ロックダウンの詳細は、以前の記事にも記載をしているのでそちらをご覧ください)
食料や飲料その他の生活用品の備蓄も十分ではない状態で突然にマンションの敷地から出入する全ての門が封鎖されます。マンションの敷地内からは一歩も外に出ることもできません。ゴミ回収等のエッセンシャルワーカーや許可された特別な宅配便のサービスだけが動いています。
食料等は政府からの配給があるのですが、とてもではありませんがそれだけでは足りませんので、団購(tuangou(「団体購入」の意味))と呼ばれる食料や生活用品をそのマンションにいる住人が一括で購入するアプリのサービス等を利用します。毎朝、出前アプリを開いてアプリ上での買い物の優先順位を獲得しようと奮闘する日々が続きました。
当たり前ですが銀行等に行くこともできませんので、全てはアプリ上でのお金のやり取りによって行われます。
コロナ禍前でもほとんど現金を使用する場面は無く、数年前から銀行ATMでお金を引き出す回数もほぼゼロになっていたのですが、このコロナ禍、上海市やその他都市のロックダウンを経てその生活様式が完全に定着したと言うことができます。
おそらく中国に住む人は、今後も財布は持ち歩かず、スマホだけを持って出かけることでしょう。ほぼ100%の店舗でスマホによるQRコード決済により支払いができます。もちろんお店側も現金を受け取ることがほとんどできないようになってきます(現金は受け取ってくれますが、ほぼお釣りは無い、という状況です)。
あらゆるサービスがスマホによって支払いができることを前提に仕組みが作られていると言ってもよいと思います。
9. 中国への渡航者の新たな課題No.1「中国におけるお支払い手段」
2023年、中国における厳格なコロナ禍対策の終了に伴い、ビジネスマンを中心に日本から中国への渡航者が増えつつあります。
初めて中国へ渡航する日本人の皆様がお悩みになるのが、中国現地でのお支払い手段です。
上記にあるように、中国ではほぼ100%のお支払いがQRコード決済により行われると言っても過言ではありません。
一般的な生活、コンビニやスーパー等の買い物、タクシー、バス、地下鉄等の交通機関、レストラン等のオーダーから支払いに至るまで、全てがスマホ上のQRコード決済アプリを利用する仕組みとなっています。
一部の高級店等ではクレジットカードの利用も可能ですが、これも一般的に生活をするための店舗では利用できないと考えればよいでしょう。
現金でのお支払いもできますが、おそらくお釣りが正確に戻ってくる確率はかなり低いでしょう。タクシーで上海市の浦東空港から日本人が多く住む中山公園まで220RMBなのに、、、300RMBを渡してお釣り無し、等の事態は普通です(運転手さんに悪気があったり騙そうとしているわけではありません。支払い手段を準備していないその人が悪いだけです)。
つまり、当然ながら中国へ初めて渡航する外国人にとってもこのスマホを用いた生活様式が求められるのです。
とは言っても、中国で利用するアプリは全て日本国内のものとは異なります。
特に重要なのは、お支払いアプリのAlipay(支付宝)とSNSアプリのWechat(微信)。この2つが提供するQRコード決済は、中国現地ではほぼ100%の場所で利用することが可能です。
そして重要なのは、このAlipay(支付宝)もWechat(微信)も中国携帯電話番号を用いた本人認証が必要であること。
日本のLINE等のSNSアプリも携帯電話番号のショートメッセージを用いた利用者認証が必須となりつつありますが、中国でもそれが適用されています。
本人認証が行われないままに、大事な支払いをするための機能は提供できないようになっています。
この「中国携帯電話番号SIM」を上手く活用してサービスは提供できないのか?
日本から中国へ初めて渡航する皆様が、中国でも安心して中国のスマホアプリ、特にお支払い手段である支付宝(Alipay)やWechat(微信)を渡航前に日本にいながらにして準備が可能となるようにできるのではないかと。
結果としてこの仮説は大当たりでした。
幾つかの中国における日系大企業の赴任者・出張者の受け入れを担当する部門の方々にこれを説明したところ、まさにこれが今の課題であるとのお言葉をいただきました。
「2023年のコロナ禍対策終了と共に、これまでの駐在員との交代や新たに赴任する社員が増えている。これらの社員は、初めて中国へ渡航する場合が多く、当然ながら中国における生活様式を知らない。中国で生活するためのアプリはどのようなものが必要か?支払い手段はどのようにするのか?それらのアプリを準備するためにはどうすればよいのか?等について社内で多くの問い合わせを受けて困っている。」とのこと。
中国への出張者等を支援する大手旅行会社への提案も実施しましたが、当初は「そうは言っても現金が使えないわけないし、クレジットカードもあるから大丈夫でしょう。」というものでした。
しかしながらその担当者がコロナ禍後の中国へ視察に赴いた後にいただた言葉は、「ジョイテルさんの言う通りだった!現金も使えないしクレジットカードも高級店しか使えないから非常に困った。事前に提案を受けていた決済アプリAlipayインストール済みスマホを持っていけば良かった。」というものでした。
成功する新規事業には「この事業はいける!」と確信できる瞬間があるものなのですが、まさにこの旅行会社担当者の言葉をいただいた時がそれだったと考えています。
そして、ほぼ同じようなお客様の声を複数の企業の担当者から聞いたことから、これは間違いない状況であると考えました。
このようなお客様の声を踏まえて開発されたのが、これまでのジョイテルのメインサービスの一つ「中国携帯電話番号SIM」をスマホに挿入し、中国生活に必要なアプリのAlipay(支付宝)やWechat(微信)等を中国現地で実際に利用できる状態としてお渡しするサービスです。
このサービスをジョイテルが提供する「中国どこでも」サービスブランドの一つとして「中国どこでもペイ(仮称)」と名付けました。
中国へ初めて渡航する方でも、簡単に現地でのお支払いができて、中国でも安心・快適に生活できるようにする、という意味を込めています。
ジョイテルのパーパス・中国でも安心・快適・簡単に生活できること
一般的に、日本人の中国という国に対する印象はあまり良くないものであることは否定できず、ニュースサイトやその掲示板等を見れば、ネガティブな情報や意見に溢れているのがわかります。
最近では大手日本企業の責任者がスパイ容疑で勾留され、その理由も公表されていないことから疑心暗鬼の状況となっているようです。
特に若い人を中心に中国赴任を命じられても拒否する場合が多いとの情報も見聞きします。
しかしながら、これはジョイテル本記事筆者の個人的な感想かもしれませんが、実際に中国在住の日本人は、ニュースサイトで言われているようなネガティブな情報はあまり意識していないように思えます。
中国に滞在する日本人は数多く、上海市に住む日本人の数は、世界で見てもロサンゼルスに続き第二位です(少し昔の情報なのでこの順位は下がっているかもしれません)。
多くの日本人が中国に住み、その海外赴任生活を謳歌していることは間違いありません。
中国赴任は、優秀なビジネスマンが集う海外日本人社会での人脈を得ることができ、その後のキャリアにも大きく影響を与えるチャンスであると考えます。
ジョイテルは、それらのチャンスの大きい中国への赴任者・出張者の皆様に、より安心・快適な中国生活を送っていただけるようなサービスを提供すること、簡単にそれらのサービスを利用していただけることを会社の目標としています。
日本人の皆様が、中国への赴任や出張を命じられたら、それが特に最初の渡航なら不安になって様々なことを調べ始めることでしょう。
その時までジョイテルのことは知られてなくてもいい。
中国への渡航が決まったその時に、ジョイテルを見つけてくれたら、ジョイテルの「中国どこでも」サービスを見つけてくれたら、お客様の皆様は安心して中国へ渡航していただくことができる、そんな存在になりたいと考えています。
今!なぜ中国渡航に中国携帯電話番号が必要?
【中国渡航のお悩みNo.1】を解決!中国現地でもすぐにスマホ決済が可能です。
中国へ渡航する皆様のお悩みNo.1「中国現地における支払い手段」を解決します。
お申し込みに関するお問い合わせは、ジョイテルWebサイトお問い合わせフォームもしくはジョイテルサポートセンター(support@joytel.jp)へご連絡をお願いいたします。
※本記事のイラストは「イラストAC」からダウンロードして利用させていただいています 。